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製缶板金業 年商4億1千万円

従業員数30名

​経営診断によって抽出された課題

同社は大手メーカの下請けとして、製缶板金業を営み、長らく栄えていた。ところが、大手メーカの生産拠点が海外に移転するに伴い、受注が激減し、改善実施前には、年商3億7千万円、経常利益1億7千万円の大赤字と企業存亡の危機に直面していた。それに加えて、トップ2人が兄弟で、しかも非常に仲が悪く、経営機能不全の状態に陥っていた。

実施した具体策

  • 同社の場合、企業の生き残りのためにリストラを実施する必要があった。特に経営の足を引っ張る弟常務を経営の1線から退いてもらう必要があった。そこで、思い切ってリストラを断行し、常務以下、10数名の社員に退社してもらった。その結果、人件費は7千万円削減できた。

  • 購買に関しては、担当者がおらず、常務以下、現場の社員が好き放題に材料を仕入れた結果、変動費比率が60.3%にもなっていた。そこで、購買担当者を置き、材料費の削減と購買管理の徹底をはかったところ、翌々年には変動費比率が40.8%に低下した。

  • コストダウンだけでは黒字化が困難であったので、営業の強化による売上アップをはかる必要があった。折しも、社長のご子息が4~5年の修行を経て会社に入社したため、彼を中心に新規開拓部隊を設置して営業活動を強化したところ、以前取引があった会社の復活や紹介などにより、年商3億7千万円であった売上高が2年後には4億1千万円にまで回復した。

  • 以上の活動を実効あるものとするために、月々の予実績管理を徹底させた。

実施後の効果

実施前は年商3億7千万円経常利益1億7千万円の大赤字を出していた企業が、3年後には年商4億1千万円経常利益1千400万円の黒字を出すまでに急回復した。

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